SSブログ

Shozy Form 1.1 [イヤホン]

【製品紹介・外観デザイン】

AAW × SHOZY / シンガポールというメーカーからAmazonで販売しているShozy Form 1.1イヤホンです。
内容は1DD/1BAで1DDには9ミリのベリリウム振動版が使われているとのこと。
AAWは安価なカスタムIEMがeイヤホンで扱われているという事は知っていたのですがSHOZYという単体でもイヤホンを販売されているメーカーなんですね。
今回はSy Audioさんのレビュー募集に応募したところ快く快諾して頂きレビューさせて頂くことになりました。
では早速開封してみましょう
パッケージは外箱を開けると中に黒い厚手の紙の箱に入っていて更に100均で売っているようなイヤホンケースが入っているのですがブランド品というよりは気軽に購入出来る価格帯なのにもう一枚パッケージがあり大事に梱包されているなぁといった感じでした。
イヤピースは短めのタイプのシリコンで色は黒、フォームはかなり柔らかい印象でこちらは色が白
後はダブルフランジで白いものが付属してきます。
ケーブルは布巻でしっかりした物、4n~5nくらいに感じたので5n相当のOCC高純度銅で作られている感じがしました。プラグはカーボンルックのしっかりした物ですがコネクタ側は金属ではないのですが全体的に手間のかかった実用出来るケーブルが付属してきます。
イヤホン本体はベント穴もノズルのフィルター部分も金属で出来ていてベントの部分にはコットンの布でフィルターされているそうでこちらも凄いコストがかかっていそうです。
フィルター部分は外側の外周を金属で取り囲む形で金属の造形の段階で低音が出るようになっていました。なのでAKGやRHAのようにフィルター交換で音の変化を楽しむというよりはこの機種は低音はこう出していくんだという意図が見えます。
さらに肌理の細かい金属メッシュで高音は解像感の高いサラサラした物を目指しているというのがフィルターからもわかります。

【音質・イヤピース・ケーブル】

早速音を聴いてみましょう
エージングがまだ終わっていない状態での評価では
「ん。かなりBAが細かいし中低音のDDも解像感が高い。」
というものでした。
結構既に製品をいくつも出しているメーカーですから手馴れている感じはしますし高音質や人の好みに合わせるというのも経験済みだなぁと思いました。
7600円でAmazonでは販売されているのですがこのイヤホンなら1万2千円から2万円位の価格帯に該当するのではないか?と思えました。
直ぐに値段に反映して考えてしまうのは悪いところなのですがそれでも1万以下のイヤホンの音ではないですし筐体もラメが入っている黒で凝っている印象も受けます。
イヤホンの相場が実際の製品よりもかなり下がって来ているものの飽和状態という市場でもこの機種は真面目な職人が作成しているイヤホンと同等なレベルの製品を安価に販売されている感がありますね。
で、イヤピースなんですが付属品で今まで満足したことがないような自分でも今回はフォーム1択でかなり早いうちに満足できる品質で気に入って使えました。
柔らかいという事とMサイズがシンガポールのメーカーなのかアジア人向けに丁度良いサイズ感で心地よいフィット感です。
今までにないフォームの感触なのでユニヴァーサルタイプのイヤホンにも同じようなイヤピースが付属してくるのでしょう。この辺りは既存のメーカーの強みですね。
ケーブルもいくつか試しましたが単結晶モデルなケーブルでは非常に好印象でドライバの出している音が全て聴こえてくる感じ。ただ、7nの銀コートがないケーブルでないとその綺麗な出音が味わえないのが惜しいですね。この場合は重心が少し上になってしまって音が高いのと澄み切ってしまってリアルには感じないところがありますが一度聴いてしまうとこっちもありかなと思います。
4nの銀コートでは輪郭がきつく出てしまっていますし付属ケーブルのほうがエージングが終わった時点でかなり合っているように感じました。
最近流行りの粗い四つ編みの物でもいいかも知れません。
そのほうが立体的な音場となり1BA1DDにも合うからです。
NICEHCK GCT4 4芯 4N イヤホンケーブル 高純度無酸素銅 OFGC 2Pin 3.5mmという結構なんにでも合うケーブルが安くていい感じの音の広がりなのですがShozy Form 1.1にも合っていました。

【エージング後の音質】

エージング後の音質は低音が大きめに鳴ります、15dBほど足した感じですので一般的なイヤホンより少し大き目な低音、ベリリウムで情報量も多く重低音というよりは少し高い音が得意な感じです。
高音域はBAでもサラサラ感があって、え?これ1万円以下の音じゃないよねと思える解像感たっぷりな上質さを感じます。

なので多ドラでないと満足しないという方以外はほぼ問題ない音質で鳴りますし3万以下のミドルクラスのイヤホンと同等です。しかもフィルターや音調整もユニヴァーサルモデル並みなのですから装着感も悪くなく樹脂成型のハウジングで音質にも悪影響がないですしあとはケーブルを好みで替えるだけで満足してしまいそうです。金属ハウジングのように余韻が乗らないのもリアル志向のモデルらしく上々です。

具体的にはSONYのXBA-N3よりも装着性や音質も数段上の職人レベルの製品がこの値段で手に入るのですからお得感もありますね。少し低音が大きく鳴りますが満足度は90点超えでTRI-I3より優れている明瞭さやメリハリもあるのでそれに加えて立体感も音程も解像感も本物です。情報量は多ドラよりは劣るところはありますが外の雑踏の中で使うことが多いイヤホンの場合少し低音が強めというのはありです。品質的にはイヤホン本体は完成しているのですがケーブルは付属品の域を出ていないといった感じはしますが質は悪くないですがこれ以上良い物にするとコストに跳ね返ってしまうので難しいところでしょうね。

【まとめ】

まとめると既に出来上がっている完成度の高い製品で今回のレビュワー募集はまずユーザーに聴いて頂くという目的があるように感じました。
ここまで良い物なら2万くらいしてもおかしくないのですがマイク付きのケーブルや7n相当のケーブルが付属していたり、白やクリアの筐体などもう少しデザインも明るい物が別バージョンで選べるといいですかね。

【評価】

満足度   4.5

低音    4.0
中音    4.5
高音    4.5
音楽性   4.0
明瞭さ   4.0
音場    4.0
色     4.0
職人技   5.0
加工    4.5
外観    4.0
ケーブル  3.5
パッケージ 3.5

コストからすると満足度が高くビルドクオリティも製造は台湾製なのでしょうか凄い綺麗に出来ていますし後は洗練されたデザインや特徴的な音などキャラクターがハッキリしてくると尚良い物になるのでしょう。リアル志向で真面目な製品で不満なところはないのですがそれがかえって仇となっているのも感じますし垢抜けた発想というのも時には必要で一応まずはクリアや白バージョンを増やしたらどうだろうと提案させて頂きました。
ジャンルがどれも問題なく鳴るというのはRHAの製品で十分となってしまうところがありそちらを選んでしまう可能性が高いです。

Shozy FORM11.jpg
SHOZY.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
TRN 5BAKBEAR Knight ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。